この記事を書くこと自体、ためらいがあります。
Braveブラウザという、ある種、毒薬のようなブラウザの知名度をいくらか上げることになるからです。
※ブラウザ:ホームページを見るソフトのことです。
それは「ほとんどの広告をカットするブラウザ」です。
ですので、「●●新聞社や週刊●●の記事を読むだけの人」「ネット上に転がっている個人法人のブログ記事、料理のレシピを公開しているサイトを読むだけの人」にとっては、夢のようなブラウザだからです。
※サイト:特定のホームページ全体のことで、Yahooサイト、クックパッドサイトと表現しますし、芸能人のブログもサイトと表現する場合もあります。
●概要
・新聞社、雑誌社、料理研究家、法人、個人、ともかく「ネット上に掲載する写真や記事を無料で公開している人達」にとって、唯一の収入源は「記事のそばの広告」です。
・有料会員しか見れない記事は別として、「無料で誰でも色んな情報を知ったり、kれいな写真が見れる、その対価は広告料」です。新聞社のような大手企業のサイトなら「固定の広告料」が入るのかもしれませんが、個人のようなブログだと固定広告料はありません。
・Braveブラウザと提携した企業、たとえばAmazonの広告は表示している場合があるそうです。
・またBraveブラウザの開発企業は「記事を書いた人にも収益の配分する」と表向きうたっていますが、その配分をもらっている人はごくごく限られた人と思われ、私のような個人には全く関係のない話です。
Q. Braveブラウザの開発会社の収入は?
A. 他社の広告を非表示にした代わりに、自社と提携した広告を表示する場合があるそうですが、詳細は不明です。ただ、何かしらの方法で利益を上げないことには開発は継続できないと思われます。
私が納得できないのは「他人が苦労して作成したサイトやブログの広告を非表示にしたうえで、自社と契約した企業の広告から自社は利益を得ている点」です。ことわざ「人の褌(ふんどし)で相撲を取る」ことをしている点です。
それにBrave社の「自社は広告を消すという正義をしているので利益を得ても良いが、広告を載せるサイトは利益が出なくても良い」という考えに、私は反対です。
Q. なぜサイトやブログに広告があるのか?
A. テレビの民放にはCMがあってタダで番組が見られます。逆にNHKではCMがない代わりに受信料を皆さん、払っていると思われます。それと同じスタイルと思って頂ければ幸いです。
Q. 世の中の人、すべてがBraveブラウザになってしまうと
A. そのBraveブラウザの企業とそこと提携した企業だけでが収入を得て、それ以外の「世界の大半の人や企業」の広告収入は大幅減もしくはゼロになると思われます。
Q. 広告収入が減少あるいはゼロになったら
A. 新聞社や雑誌社のように「印刷物による収入」がある場合なら、事業としてやっていけるでしょうが、それ以外の人達はサイトやブログを縮小あるいは閉鎖する可能性があります。
Q. なぜAmazonのような一部の企業は提携をしているのか?
A. 詳しくはわかりませんが、Amazonが契約料をBrave社に払っている可能性はありますし、不公平感はあります。
Q. 問題の解決策は?
A. ありません。Braveブラウザを使う人が増えなければ支障はないですが、増えてしまうと、見出しに書いた通り、「いくつかのサイトやブログが消滅する」可能性はあると思います。
Q. 消滅してもかまわないという意見ですが?
A. もちろんそれも理解できます。ですが、いつも使っている料理サイト、有益な情報が多いブログがある日突然、閉鎖されたり、あるいは「ここから先の記事は有料会員のみです」と、運営に変化が出る可能性があります。それでもかまわないかどうかだと思います。
私個人としては「Braveブラウザが増えると世の中のサイトが減少する」と思っているので、「Braveブラウザを使う人が増えないで欲しい」と願っていますし、多少の広告の表示はご理解とご容赦頂ければ、と思っています。
ですので「私はBraveブラウザには反対」です。