Google対ファーウェイのAndroid戦争
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Googleがファーウェイに対してAndroidのサポートを中止へ・TechCrunch Japan
引用
米国時間5月20日のReuters(ロイター)の報道によれば
Googleはオープンソースライセンスでカバーされる部分を除き、ファーウェイへのハード、ソフトのサポートを停止した。これによりAndroidのアップデートの提供はすでに停止された。Android OSそのものはオープンソースなので利用できるが、Googleからのサポートはなくなる。
ファーウェイは「この制裁は関係者全員に不利益なものだ」と反論しており、自給自足体制を確立する計画を発表して挑戦的な姿勢を崩していない。
一方、ファーウェイは公式ツイッターで、以下のように表明しています。
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テキストに起こすと
「AndroidはスマートフォンのOSとして常にオープンソースであり、当社は重要なグローバルパートナーとして、Androidの発展と成長に非常に重要な貢献をしてまいりました。当社はユーザーや業界にとって有益なAndroidエコシステムを引き続き発展させて参ります。
Huawei、Honorブランドについて世界で販売済み及び販売しているスマートフォン、タブレットにおいて、その使用、今後のセキュリティアップデート、アフターサービスなどが影響を受けることはありません。安心して、ご購入、ご使用ください。
当社はユーザーの皆様に、より優れたサービスを提供できるよう、今後も安全で、持続的発展が可能なソフトウェアエコシステムの構築に力を注いで参ります。」
私見
まず「エコシステム」とはコトバンクによれば
「経営・IT分野の新語。複数の企業が商品開発や事業活動などでパートナーシップを組み、互いの技術や資本を生かしながら、開発業者・販売店さらには消費者など、業界の枠や国境を超えて広く共存共栄していく仕組みで、本来は「生態系」を意味する科学用語」
とのことでした。そして、私になり両者の表明をまとめると
・グーグルの方針
ファーウェイ製品のAndroidのサポートはしない
・ファーウェイの方針
Androidはオープンソースなので、サービスを提供するために、発展可能なエコシステムの構築に努力する
と解釈しています。
ただし、実際には
A いずれGoogleがサポートを再開する
B ファーウェイオリジナル仕様のAndroidにしていく
C ファーウェイ独自のOSを開発し提供していく
のいずれかになっていくでしょう。
ファーウェイ自身が「中国や一部地域のみで売れれば良い」という判断になれば、BやCの選択肢で対応可能。
ですが、「ファーウェイが世界一位を目指す」のなら、Aの「Googleの協力は必須」です。
それを引き出すために、ファーウェイまたは中国政府が「Googleにとって不利益なことを提示して協力を求める」、逆に「Androidのサポートをしてくれるのなら、中国国内でのGoogle検索の使用を認める」といった、交換条件を提示する可能性もあると思います。